すでに外壁の劣化が進み、崩落の可能性がある9階建てマンションの外壁調査をロープアクセス(無足場工法)で行いました。調査は1日で完了しています。
他社様は望遠鏡と望遠カメラで点検されていましたが、それでは全容を把握できず、お見積りも確定ではなく概算にとどまってしまいます。ロープアクセスなら高所でも直接手で触れ、間近で目視し、打診棒で叩いて確かめられます。迅速かつ費用を抑えながら、建物の劣化状況を的確に把握できました。
外壁調査の方法による違い
- 望遠鏡・望遠カメラ … 手が届かないため打診ができず、浮きの有無が確定できない
- 足場を設置 … 設置だけで数日かかり、仮設費用が大きい
- 高所作業車 … 電線・電柱・前面道路の状況によっては入れない
- ロープアクセス … 直接手が届くので目視・触診・打診まで行える
- 仮設が不要なので、この規模なら1日で調査が終わる
- 人ひとり分のスペースがあればよく、道路使用許可や隣地の借用が要らない
そもそもロープアクセス(無足場工法)とは
建物の屋上などから2本のロープで作業者が降下し、外壁に直接アクセスして調査・工事を行う工法です。1本は作業用、もう1本は万一に備えたバックアップとして常に確保します。
足場や高所作業車といった仮設を用意しないため、仮設費用がかからず、着手までの日数も短くて済みます。ISSEIが「足場が組めない現場」「隣地や道路を使わせてもらえない現場」を得意としているのはこのためです。
外壁の打診調査はなぜ必要か
外壁タイルやモルタルは、内部で下地から浮いていても表面からは分かりません。浮いた部分は最終的に剥がれ落ち、通行人や駐車車両への被害につながります。叩いた音の違いで内部の浮きを判定するのが打診調査です。
一定規模以上の建築物では、建築基準法第12条にもとづく定期調査報告のなかで、竣工や外壁改修から一定年数が経過した外壁について全面打診等による調査が求められます。報告の要否や周期は建物の用途・規模と自治体の指定によって異なりますので、対象かどうか分からない場合はお問い合わせください。
調査で分かったこと
近づいて初めて分かる浮きが複数見つかり、なかには調査中に一時的な処置が必要な箇所もありました。全容が把握できたことで、補修範囲を確定したうえでお見積りをお出しできています。
概算ではなく確定した数量で見積れることは、発注する側にとっても比較・検討がしやすくなる点だと考えています。
施工の様子






